NHKの「夜9時」が4月から一新 新キャスターはどんな人?

宮田裕介
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 NHKの「夜9時」が4月から装いを新たにした。「ニュースウオッチ9」(毎週月曜~金曜夜9時)と「サタデーウオッチ9」(6日から毎週土曜夜9時)の2番組がキャスターやコンセプトを変え、日々のニュースを伝える。

 2006年に始まった「ニュースウオッチ9」は、番組初めての試みとして、記者出身のキャスターが1人から2人体制になった。政治部やワシントン支局などを歴任した広内仁記者と福島や警視庁、アメリカ総局などを担当してきた佐藤真莉子記者をキャスターに起用。「日曜討論」の司会を務めた星麻琴アナウンサーとともに、3人のキャスターでニュースを伝える。

 番組責任者の岩田敏志編集長は「現場の意見を吸い上げることを強みにしたい」。佐藤記者も「原点となっているのは、東日本大震災。現場で日々向き合っている人たちの声を本当に大切にしていきたい」と語った。

 「サタデーウオッチ9」は、新しいキャッチフレーズを「情報空間の『いま』が分かる!」と銘打った。ネット上の偽情報、誤情報を検証するコーナーを新たに設けるという。石丸容子編集長は「フェイク情報の検証を始め、確かな取材と斬新なプレゼンテーションでお届けしたい」と意気込む。キャスターは、海外の特派員経験が長い伊藤良司記者と林田理沙アナウンサーが務める。

 林田アナは、原点となっている番組として、アシスタントを務めていた「ブラタモリ」を挙げ、「素朴な疑問を持つこと、多角的な視点で物事を捉えることを大事にしている」と話す。そして「情報というジャングルの中で、正しい情報を一緒に確かめに行く。そのような思いで取り組んでいきたい」と語った。宮田裕介

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