グッドスピードが35億円赤字、債務超過も 不正影響で延期の決算

江口英佑
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 中古車販売のグッドスピード(GS)は29日、納車前の車を売り上げに先行計上するなどの不正で、延期していた2023年9月期決算を発表した。純損益は35億円の赤字(前期は3億円の黒字)だった。同期末時点で6億円余りの債務超過に陥っている。

 売上高は644億円(前年比14・6%増)、営業損益は11億円の赤字(前期は8億円の黒字)だった。販売台数が伸び悩んだことや、店舗が閉店したことによる減損損失が響いた。

 また、過去約3年間の決算の訂正も明らかにした。訂正による純利益の影響額は、21年9月期が2億3千万円減、22年9月期が7500万円減、22年10月~23年6月期が4億9千万円減だったとした。

 GSをめぐっては今年3月、全国でガソリンスタンドを展開する宇佐美鉱油(愛知県津島市)が株式公開買い付け(TOB)などで買収する方針を明らかにした。GSの経営陣もこのTOBに賛同する意見を表明しており、完全子会社になったうえで、上場廃止になる見通しだ。(江口英佑)

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