宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が死亡した問題は28日、歌劇団側が女性の遺族に直接謝罪し、節目を迎えた。歌劇団が否定してきた上級生(先輩劇団員)らによるパワーハラスメントを、遺族側が約半年かけて認めさせた。ただ、劇団員の働き方をめぐる議論はなく、課題は残っている。
「劇団側の謝罪で、ひとつの区切りとなった」
遺族側代理人の川人博弁護士はこの日、東京都内で会見を開き、淡々と述べた。
合意書では、上級生がヘアアイロンで女性の額に痕が1カ月を超えて残るほどのやけどを負わせたなど、遺族側が主張したパワハラ行為について歌劇団側が認めて謝罪。「事実表現の違いはあるが、おおむね主張してきた内容で合意した」(川人氏)という。このほか、歌劇団側から遺族に、慰謝料など解決金を支払うという。
また、遺族側はパワハラ行為…
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