独特の投球フォーム、マウンドでの振る舞い――。
6年目で初めて開幕投手を任された23歳。プロ野球・読売ジャイアンツ(巨人)のエース、戸郷翔征の礎は、宮崎・聖心ウルスラ学園高で築かれた。
「本当、感謝してもしきれないぐらいの高校3年間」「やりたいようにやらせてくれた。本当、そこが一番良かったなと思います。監督も思ったところはたくさんあったでしょうけど、そこをのんでくれました」
戸郷自身、そう言ってはばからない。プロの世界で活躍し、昨年は日本代表「侍ジャパン」の一員として世界一も経験したが、このオフも例年のように母校で自主トレーニングを行った。
2022、23年と、2年連続の2桁12勝を挙げた巨人の勝ち頭。そのフォームはいわゆる「アーム式」と呼ばれる特徴的なもので、スリークオーター気味にひじを伸ばしたまま、無理な格好でぎこちなく投げているようにも映る。
だが、高校の頃からこのフォ…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
- 【視点】
正しいフォームにからだを当てはめるのではなく、からだの動きから適切なフォームを導き出す。この指導をするのは言葉でいうほど簡単ではありませんが、然るべき知識を学び、現場経験を積み重ねることで、徐々に身につきます。 小田原斉氏が行ったような指
…続きを読む