巨人・戸郷のフォームの秘密 アーム投法、マウンドの振る舞いの原点

有料記事読売ジャイアンツ

堤之剛
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 独特の投球フォーム、マウンドでの振る舞い――。

 6年目で初めて開幕投手を任された23歳。プロ野球・読売ジャイアンツ(巨人)のエース、戸郷翔征の礎は、宮崎・聖心ウルスラ学園高で築かれた。

 「本当、感謝してもしきれないぐらいの高校3年間」「やりたいようにやらせてくれた。本当、そこが一番良かったなと思います。監督も思ったところはたくさんあったでしょうけど、そこをのんでくれました」

 戸郷自身、そう言ってはばからない。プロの世界で活躍し、昨年は日本代表「侍ジャパン」の一員として世界一も経験したが、このオフも例年のように母校で自主トレーニングを行った。

 2022、23年と、2年連続の2桁12勝を挙げた巨人の勝ち頭。そのフォームはいわゆる「アーム式」と呼ばれる特徴的なもので、スリークオーター気味にひじを伸ばしたまま、無理な格好でぎこちなく投げているようにも映る。

 だが、高校の頃からこのフォ…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2024年3月29日18時16分 投稿
    【視点】

    正しいフォームにからだを当てはめるのではなく、からだの動きから適切なフォームを導き出す。この指導をするのは言葉でいうほど簡単ではありませんが、然るべき知識を学び、現場経験を積み重ねることで、徐々に身につきます。 小田原斉氏が行ったような指

    …続きを読む