小麦アレルギーでもおいしい洋菓子を 発症したパティシエの挑戦

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前川浩之
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 愛知県岡崎市の洋菓子店には、小麦を使わないケーキや焼き菓子がずらりと並ぶ。腕をふるうのは、自らも、重度の小麦アレルギーを発症したパティシエ。2月には「米粉パンミックス粉」を作り、販売を始めた。小麦がダメでもおいしいスイーツをあきらめない生活を提案したいという。

 ふわりとしたショートケーキ、フルーツが乗ったタルト、チョコレートのガトー・ショコラ――。洋菓子店「シェ・カズ」(岡崎市岩津町)のショーケースには、小麦を使わないスイーツが10種類ほど並ぶ。小麦を使わないのに、ふわふわとした食感が実現できているのが特徴だ。

 パティシエの石川和雅さん(47)は「家族に小麦アレルギーの人がいても、みんなで楽しくケーキを食べてほしくて」と語る。

 店を訪れるお客に「どれがグルテンフリーですか?」と聞かれると、「全部です。選べますよ」と答え、驚かれることもある。誕生日ケーキも小麦不使用でオーダー可能だ。

店を持って10年 突然、目の前が真っ白に…

 石川さんは2018年夏、突…

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