映画、ドラマ…作品表現や発信のあり方とは リロン編集部から

Re:Ron 編集部から

編集長・佐藤美鈴
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 ドラマや映画の表現、発信、批評のあり方について考える記事を配信し、多くの反響があった。

 まずは宮藤官九郎さん脚本のドラマ「不適切にもほどがある!」。タイムスリップで昭和と令和の価値観の違いを浮き彫りにし、現代社会に一石を投じる物語だ。これまで宮藤さんのドラマを好きで楽しんできたからこそ、と作家・鈴木みのりさんがドラマへの「違和感」と提案について語った。〈22日配信「『不適切にもほどがある!』への違和感 すっぽり抜け落ちたものとは」(https://www.asahi.com/articles/ASS3P6G9RS3DULLI001.html)〉

 もう一つは、昨年6月に公開された映画「怪物」。性的少数者などをめぐる表現や発信のあり方についての課題を当初から指摘していた、映画文筆家の児玉美月さんとライターの坪井里緒さんが、是枝裕和監督と語り合った。〈15日配信「映画『怪物』クィアめぐる批判と是枝裕和監督の応答 3時間半の対話」(https://www.asahi.com/articles/ASS323PGSS2WULLI00F.html)〉。表現や批評、映画界のこれからを模索する鼎談(ていだん)だ。

 さらに「怪物」の議論とも通じる映画「52ヘルツのクジラたち」。トランスジェンダーの表現をめぐる監修に携わった俳優の若林佑真さんが、当事者として伝えたかったこと、性的少数者についてのメディアの発信が世の中にあたえる印象の大きさなどについて語った。〈18日配信「『52ヘルツのクジラたち』トランス男性の描き方 悩み、伝えたこと」(https://www.asahi.com/articles/ASS3H61J7S3DULLI007.html)〉

 Re:Ronではこれまでも、映画などの作品から社会を考える記事を発信してきた。鼎談で是枝監督は「映画を撮ることは社会参加」と話していたが、映画を観(み)ること、語り合うこともまた、社会参加なのだと改めて感じた。(編集長・佐藤美鈴

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