コウノトリ観察記 「りょう」と「淡夢」新たなペアが誕生

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根岸敦生

 渡良瀬遊水地では新たなコウノトリのペアが生まれた。「りょう」(雄3歳)と「淡夢(あむ)」(雌2歳)が栃木県栃木市藤岡町内野の第1調節池内の人工巣塔で一緒に過ごす姿が確認された。

 人工巣塔は栃木市が2022年に設置した。今年に入って、小山市生まれの「りょう」と、兵庫県淡路市生まれの「淡夢」がそろってエサを探したり、巣塔の上で交尾したりする姿が見られる。最近は巣塔の上で、夜も過ごす姿が見られ、ヨシ焼きの後で、黒く広がった焼け野原で、過ごす様子も観察できる。

 全国のコウノトリの目撃情報データベース「コウノトリ市民科学」によると、「りょう」は昨年11月、兵庫県南西部の播州地方まで遠征した。その時に「淡夢」と出会ったのかもしれない。3月に入って、「淡夢」は島根県雲南市生まれの「八雲」(雌1歳)と一緒に、渡良瀬遊水地に飛来している。今年の冬は関東各地の個体も含め、8~10羽ほどのコウノトリが渡良瀬遊水地に集まっていた。

 昨年はこの巣塔では「レイ」…

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