トランプ氏、巨額賠償で差し押さえ危機 不動産王なのに…事情を解説
民事訴訟で700億円超の巨額賠償を命じられたトランプ前米大統領が、窮地に陥っている。25日の期限までに十分な資金を集められる見通しは立っていないようだ。不動産を差し押さえられるか、破産に追い込まれるか――。そんな可能性が現実味を帯びている。
なぜ巨額の賠償金を抱えているのか
問題になっているのは、トランプ氏が抱えるニューヨーク州での訴訟の一つ。所有する不動産の価値を高く見せかけることで、不正に融資を受けたというものだ。不正に得た利益は州に返還しなければならないとされ、トランプ氏に3億5500万ドル(約540億円)の支払いを命じる判決が2月に出た。
利息分を加えると、賠償額は4億5千万ドル(約700億円)を超える。今後も年利9%で利子が膨らむため、1日ごとに11万ドル(約1600万円)以上が増えていく計算だ。
トランプ氏は資金調達に困っているのか
富豪のトランプ氏といっても、これだけの手元資金を用意するのは簡単ではない。米ブルームバーグ通信によると、現金などの流動資産は約4億ドル(約600億円)とされるが、実際の現金資産は3億ドル程度だとの報道もある。
トランプ氏は控訴したため支…
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