アイドルグループSKE48を昨年12月に卒業した江籠（えご）裕奈さん（23）が、地元・名古屋を拠点にソロ活動を本格化させる。27日発売のシングルに収録した全3曲を自ら作詞。ソロアイドルとして、新たな一歩を踏み出した。

　「年明けからグループ活動が全くないというのは、大きな変化でした。新しい気持ちでソロ活動への準備を進めることができ、いいスタートになったなと思います」

　2011年に11歳でSKE48に加入し、アイドルとして12年間駆け抜けた。24歳の誕生日を2日後に控えた27日に、ソロシングルを発売。全3曲の作詞を手がけた。

　卒業公演（昨年12月23日）の翌日に書き上げたのが『思い出』という楽曲。これまで経験した出会いと別れをモチーフに歌詞を書いたという。

　「SKE48の活動の中では、応援してくれていたファンの方と突然会えなくなってしまうこともありました。でも、会えなくなっても思い出して、『大切に思っている』ということを伝えたい歌なんです」

　去ってしまったファン、そして今も応援してくれているファンに向けた歌でもあり、「人生には出会いと別れが何度もあるので、いろいろな人に共感してもらえるのではないかと思っています」と語る。

　SKE48では、15年のシングル以降、卒業まで連続で選抜入りするなど中心メンバーとして活躍する一方、メンバー同士の競争で悔しい思いも経験してきた。「これからは人と比べるのではなく、自分と比べて進んでいかなければいけないと思います」

　今後はアイドルフェスに積極的に出演したいといい、「応援して楽しいなと思える要素を一つでも増やしたい。私のファンの方は、ステージに立っている姿が好きで応援してくれる方ばかりなので、少しでも自分の姿を見せられるようにがんばりたいです」と意気込む。（小松隆次郎）