教科書のデジタル教材急増の理由は 教科書協会の黒川弘一さんに聞く

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聞き手・編集委員 宮坂麻子
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 2025年度から使われる中学校の教科書では、2次元コード(QRコード)から飛ぶデジタルコンテンツが急増した。教科書と違い、検定外のデジタル教材と位置づけられるコンテンツの質保証や、今後の教科書制度はどうなるのか。QRコードの扱いについて議論した当時の文部科学省の有識者会議のメンバーで、一般社団法人「教科書協会」デジタル教科書政策特別委員会の前座長、黒川弘一さん(光村図書出版顧問)に聞いた。

    ◇

 ――今回の教科書検定では、教科書のQRコードから飛ぶデジタルコンテンツが急増しています。そもそも教科書へのQRコードの掲載が始まった理由は?

 紙の教科書からQRコードでデジタルコンテンツに誘導することが正式に認められ、国に報告の義務が課せられたのは、2018年度に検定が行われた小学校教科書からです。それ以前から、一部の教科書会社の一部の教科では、公的機関のサイトのURLや、そうしたものに飛ぶQRコードなどが掲載されていました。

 15年から文部科学省「『デ…

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