長編アニメに病んで夢は新潟をかけめぐる(小原篤のアニマゲ丼)

有料記事小原篤のアニマゲ丼

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 第2回新潟国際アニメーション映画祭へ行ってきました。メインの長編コンペティション全12作のうち見たのは6本。15~20日の会期のうち16、17日しか参加できなかったのです。良かった作品を上から順に評するとこんな感じ。

 仏の「マーズ・エクスプレス」はカッコいい映像と起伏に富んだ構成で、ちゃんと長編映画らしい。

 ハンガリーの「コヨーテの4つの魂」は重厚感ある映像で最も見応えあるが、話が尻すぼみ。

 ブラジルの「深海からの奇妙な魚」はメチャクチャさが笑えるけど、アイデアの羅列に終わった感。

 コロンビアの「アザー・シェイプ」はアイデアとビジュアルの奇抜さは良いが、短編を無理に伸ばした感じ。

 タイの「マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~」は潔い「売れ線狙い」というか「日本アニメ」ラヴ!がほほえましい。

 米の「インベンター」はマジメに作ってるけど物語・人形デザイン・演出がどれも古臭い。

 番外で、新潟以外で既に見ているものが2本。

 スペインの「スルタナの夢」は、変化に富む映像スタイルが目を引くがお話が散漫(昨年11月13日の本欄「道化師がウザい深海レストラン」参照)。

 日本の「アリスとテレスのまぼろし工場」は情念とエネルギー充溢(じゅういつ)で、もはや別次元(昨年9月18日の本欄「アニメ史上最も長いキスシーン」参照)。

 日本の「クラユカバ」は、これからマスコミ向け試写で見て本欄で取り上げる予定なので保留。

 こんなところでしょうか。

 今年の長編コンペには昨年の…

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