津波の高さはどう測るの? 電波や浮きで計測、波の影響を除く工夫も

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神奈川県・酉井洋子さん(75)からの質問

 ののちゃん お正月から大きな地震があったね。

 藤原先生 能登半島地震だね。激しい揺れで建物が倒れ、海底が動いて津波も起きた。200人以上が亡くなって、今も多くの人が不自由な生活を続けているよ。

 のの すごい被害で怖いなあって思った。地震は突然来るから、私も気をつけなくっちゃ。

 先生 海の近くにいるときに津波警報が出たら、とにかく高いところへ避難だよ。

 のの うん。そういえばあの日、どこどこで何メートルの津波を観測しましたって言ってたよね。でも海っていつも波で動いているでしょ? どうやって測るのかな。

 先生 気象庁の検潮所について説明するね。普段から海面の高さを測っている施設だよ。測るのは観測用の井戸の中の水面。囲ってあるから細かな波の影響を受けにくい。下のほうで海とつながっているから、潮の満ち引きや高潮、津波で海面の高さが変わると、中の水面も動くんだ。

 のの へぇー。

 先生 高さは、上から電波を出して、水面ではね返って戻るまでの時間から求めるんだって。気象庁以外の機関では、井戸に浮かべた「浮き」の位置を測っているところもある。これらの170カ所以上のデータを集めて、沿岸での津波の高さを発表しているよ。

ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.comメールする

 のの 水面が平らになるから…

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