コウノトリの抱卵確認 5年連続の自然繁殖

根岸敦生

 栃木県小山市は15日、渡良瀬遊水地第2調節池(下生井)の人工巣塔に定着しているコウノトリの「ひかる」(雄7歳)と「レイ」(雌4歳)が抱卵していることを確認したと発表した。

 2羽が卵を温める様子が10日から見受けられ、兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園など関係機関に照会していた。

 渡良瀬遊水地では、これで5年連続の自然繁殖となる。「ひかる」と「レイ」のペアは、4年連続の子育てに入った。順調に生育すれば4月中旬以降に孵化(ふか)する見通し。

 コウノトリは繁殖期間に入ると、縄張り意識が強まり、神経質になる。小山市はコウノトリには近付かず、生井桜づつみ(渡良瀬遊水地の堤防)の上から観察や撮影をするように呼びかけている。(根岸敦生)…

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