大リーグ開幕 大谷翔平が「あこがれ」のダルビッシュと初対決へ

大谷翔平特集

ソウル=笠井正基
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 大リーグは20日から韓国・ソウルの高尺スカイドームで行われるドジャース対パドレス2連戦で、2024年シーズンが始まる。開幕戦の見どころは、ドジャースに新加入した大谷翔平と開幕投手を務めるパドレス・ダルビッシュ有との初対決だ。

 19日、2人の動きは対照的だった。球場に姿を見せなかった大谷に対し、ダルビッシュは早くもぴりっとした雰囲気を漂わせた。キャッチボールの後はマウンドのシートを外し、10分近くシャドーピッチングを重ねた。疑似の牽制(けんせい)も一塁、二塁と挟み、マウンドの傾斜を確かめた。

 2人のプロ生活は、ともにドラフト1位指名された日本ハムで始まった。

 ダルビッシュがレンジャーズに加入したのは2012年。大リーグ挑戦を表明していた大谷はその秋、花巻東高(岩手)からドラフト指名された日本ハムへ。ダルビッシュが付けていた背番号「11」を引き継ぎ、「あこがれ、追い続けている選手」と、入団会見ではにかんだ。

 18年に大谷がエンゼルス入りして以降も、2人の対戦はなし。昨春は、ともに日本を代表する大リーガーとしてワールド・ベースボール・クラシックWBC)で侍ジャパンの核となり、優勝に貢献した。

 ようやく実現する初対決へ、大リーグ7年目を新天地で迎える大谷が「本当に目標にしてきた方なので楽しみ」と意気込めば、メジャー4度目の開幕投手となるダルビッシュは「私情を入れずに1人の打者としてしっかり対戦したい」。

 日本のプロ野球から新天地に移籍した2人も19日、同球場で軽めに調整した。

 オリックスから12年の大型契約でドジャースに移籍し、21日の2戦目に先発する山本由伸はキャッチボールなどで調整し、「順調に集中してできています」と語った。楽天からパドレスに移籍した松井裕樹は、春季キャンプを通して昨春のWBCでは苦しんだ大リーグ球にうまく対応しつつある。

 大リーグの公式戦が韓国で行われるのは初めてで、北米での公式戦は米時間28日に始まる。(ソウル=笠井正基)

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