将棋の第49期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が17日、栃木県日光市で指され、藤井聡太棋王(21)=名人・竜王・王位・叡王・王座・王将・棋聖と合わせ八冠=が挑戦者の伊藤匠(たくみ)七段(21)に114手で勝ち、対戦成績3勝1持将棋(引き分け)で防衛を果たした。棋王は2連覇達成で、タイトル獲得は通算21期に達した。
伊藤七段が角換わりを目指したのに対し、藤井棋王が珍しくそれを受けて立たず、力戦に誘導した。藤井棋王は相手陣の隙を突いてリードを奪い、終盤では鮮やかな手順で勝利を決めた。
対局直後、藤井棋王は「公式戦では指したことのない形で、どうバランスをとるか苦心した。大変なシリーズだったので、防衛という結果を出せてうれしく思う」と述べた。伊藤七段は「陣形差がある将棋でまとめるのに苦心した。(シリーズを通じて)中盤でバランスを崩してしまう展開が多かった」と振り返った。
藤井棋王は昨年の王座戦第2…
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