「中国は攻撃的。私たちは…」 与党幹部語るインドの対中・対日関係

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聞き手・石原孝
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 14億人超が暮らすインドで、4月から総選挙が実施される。10年間に及ぶモディ政権の実績や選挙の展望、中国や日本との関係などについて、与党「インド人民党(BJP)」のジャイ・パンダ副代表に聞いた。

 ――2014年から首相に就いているモディ氏の実績は?

 第一は経済成長だ。州ごとに異なっていた間接税を集約する物品サービス税(GST)の導入など、10年近くも行き詰まっていた政策がモディ氏によって実施された。

 (言語などが違う)州ごとに独自の税金やマーケットがあり、かつてはトラックがインドを横断するのに1カ月近くかかったこともあった。こうした障壁が改善されて、いまでは3~4日に短縮してきている。経済規模も世界5位になるなど、急速に成長している。

 二つ目の功績は、恩恵をあらゆる人に届けているということだ。最新技術などの導入を進めたほか、蛇口から水が出る家庭も急速に増やしている。

 以前は、成長は都市部だけに集中していたが、いまは地方も発展し、より良い生活環境を目にする。貧困の根絶も目指している。

 インドの国際的なイメージも変わった。苦境にある国と見られていたのが、解決策(を提供できる国)の一つとみられている。

 新型コロナウイルスパンデミックの際には、インドは世界でも最大規模のワクチン接種キャンペーンを実施し、100カ国以上にワクチンを提供した。その後も近隣諸国を含む多くの国々に経済支援をした。

 G20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)では、難航が予測された首脳宣言の採択にこぎつけた。モディ氏が他国との関係を構築できたことによるものだ。

モディ首相の後継者はどうする?

 ――若者の失業率の高さやイ…

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