ひとりでもウクライナ支援 さいたまの高2、紙おむつ寄付と送料募る

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岩堀滋
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 さいたま市在住の高校生が、ロシアとの戦争が長引くウクライナを支援しようと、現地の孤児院に送る紙おむつと送料の寄付を呼びかけている。交換留学先でウクライナ人の友だちができたことを機に、「できる限りのことをしたい」と考え、昨夏から、市内4カ所におむつの回収ボックスを置くなど行動を始めた。

 独協埼玉高校(埼玉県越谷市)2年の冨澤実留(みる)さん(16)は2022年8月~23年6月にエストニアの都市トゥーリの学校で学んだ。県国際交流協会の奨学金を受け、民間団体の制度を使って留学した。

 そこで、ウクライナから逃れ、母親と避難していたソフィアさん(16)と知り合った。2人はたどたどしい英語やエストニア語で会話。互いの母語である日本語とウクライナ語も交え、ソフィアさんが好きな日本のアニメの話で打ち解け、授業以外でも一緒に遊びに行くようになった。

 だが、父と兄をウクライナの都市ハルキウに残して避難したソフィアさんに、ふるさとの状況を聞くことは難しかった。

 ウクライナの人たちはどんな生活をしているのかと尋ねた時、ソフィアさんが悲しそうな表情になり、目に涙をためているのを見たからだ。その後は、戦争の話題を出さないようにした。ソフィアさんは「ウクライナを離れて寂しい。ロシアは大嫌い」とこぼすこともあったという。

 「留学生活を豊かにしてくれ…

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