太陽光発電「ノウハウすべて中国に」 進む1強支配、習近平氏の賭け

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キース・ブラッドシャー/The New York Times 翻訳=藤崎麻里/朝日新聞
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How China Came to Dominate the World in Solar Energy

 中国は昨年、太陽光発電産業の威力を存分に見せつけた。中国が設置したソーラーパネルの数は、米国が過去に設置した全ての数を上回ったのだ。また、販売するパネルの卸売価格をほぼ半額に引き下げた。完全に組み立てられたソーラーパネルの輸出は38%増加し、主要部品の輸出はほぼ倍増した。

 中国による太陽光発電の支配のさらなる拡大に備えよう。

 アメリカやヨーロッパが再生可能エネルギー生産を復活させ、企業の倒産を防ごうとしている一方で、中国ははるかに先を走っている。

 3月5日から開催された中国の全国人民代表大会全人代)で、習近平(シーチンピン)国家主席に次ぐ高官である李強(リーチアン)首相は、風力発電水力発電プロジェクト、そして太陽光発電所の建設を加速させると発表した。

太陽光発電ビジネスで中国が勢いを増しています。その一方で、欧米勢の衰えが目立っています。中国はいかにして市場を席巻するようになったのでしょう。記事後半では、中国政府の入れ込みぶりが詳しくつづられています。

 中国経済が低迷する中、太陽…

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