暖冬の影響で早まる桜の開花 名所のイベント日程、前倒し相次ぐ

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永沼仁 佐藤純 黒田壮吉
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 もうすぐ桜の季節。温暖化の影響で、近年は開花が平年より早いケースが増えている。埼玉県内の桜の名所で開かれるイベントでは、開始日を前倒しにする例が相次いでいる。

 坂戸市の北浅羽桜堤公園では9日に「坂戸にっさい桜まつり」(市主催)が開幕した。約200本の「安行寒桜」は三~四分咲き。よさこいの演舞などが披露され多くの人が訪れた。

 コロナ禍の影響で近年、中止続きだった同まつり。前回の2019年は3月中旬のスタートだったが、今回は1週間前倒しした。最近は開花が「3月上旬」に早まっているためだ。

 市商工労政課の渋谷直樹課長は「まつりの間に花を楽しんでもらうため日程をずらしました」。人出が増え、出店の売り上げ増も期待できると考えた。

 今年の開花は4日だった。ただ、3月に入ってから2度も雪が降り、思ったほど花が開かずやきもきしたという。「覚悟はしていましたが、自然相手なので難しい」と渋谷課長。満開は最終日の17日よりも前に迎えると予想している。

 「幸手桜まつり」(幸手市観光協会主催、市共催)は例年より3日早く、20日に開幕する。

 約1千本のソメイヨシノが咲く県営権現堂公園で開かれ、コロナ禍前は約100万人が訪れていた人気のまつり。かつては3月の第4土曜から開いていた。

 しかし昨年は予想より開花が…

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