パレスチナ少女の目通し描く イスラーム映画祭「ファルハ」上映へ

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平山亜理
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 イスラム社会の素顔に迫る「イスラーム映画祭9」が、東京・渋谷のユーロライブで16日に始まる。イスラエルによるガザ攻撃が激しさを増すなか、パレスチナ問題の原点である出来事を、ふるさとを追われたパレスチナの少女の目を通して描いた作品も上映される。

映画祭、全額自己負担で上映

 主宰するのは、藤本高之さん(51)。映写関係の仕事をしながら、半年間かけて映画祭を準備してきた。今年で9回目を迎えるが、毎回、費用約400万円近くを全額一人で負担し、作品の選定や海外の映画会社との交渉、字幕つけの采配も一人でこなしている。

 今回上映するのは、シリアやイラン、パレスチナやフランスなど、10の国と地域でつくられた作品だ。

 上映される「ファルハ」の舞台になっているのは、イスラエルが建国された1948年、パレスチナの村。14歳の少女ファルハは、都会の学校に進学したいと望み、父に願いを聞き入れられて喜んでいた。

 だが、アラブの人々を追い払…

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