三鷹の空襲、絵画や資料で伝える 太宰の罹災証明書も

平山亜理
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 東京都三鷹市で「東京空襲資料展」が12日まで開かれ、軍需産業が盛んだった地域が攻撃対象になったことなどを、パネル展示や絵画、資料で伝えた。

 主催は都と三鷹市。国の航空に関する試験研究機関だった中央航空研究所で作られた図面の複製が初めて展示された。測定の実験に関する資料で、数百点の図面が市に寄贈されている。

 三鷹には当時、飛行機の製作を含む大小の軍需関連企業が多くあった。1937年に日中戦争が勃発して次々と工場が建設され、一大軍需工場地帯になっていた。44年に武蔵野にあった中島飛行機が爆撃を受けたのを皮切りに、三鷹では工場や駅車庫などに爆弾が投下された。

 東京大空襲シベリア抑留の体験を描いてきた長谷緑也さんの絵にくわえ、作家太宰治の三鷹の家が爆撃で被災した際の罹災(りさい)証明書のレプリカも展示された。

 この資料展は、調布市文化会館たづくりでも異なる展示内容で14日まで開かれている。平山亜理

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