ロケット「カイロス」打ち上げ直後に爆発 「飛行中断措置行われた」

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石倉徹也
【動画】宇宙ベンチャーのロケット「カイロス」初号機の打ち上げ失敗=朝日放送テレビ撮影
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 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)の小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前11時1分ごろ、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられたが、直後に爆発した。同社は「飛行中断措置が行われた。詳細については調査中」としている。同日午後に会見で説明する予定。

 地元の消防や警察によると、午前11時25分現在、けが人などは確認されていないという。

 計画によると、機体はエンジンを燃焼させて高度約500キロへ上昇し、打ち上げの約51分後、内閣官房の人工衛星1機を軌道に投入する予定だった。

 9日の予定だった打ち上げは、発射場近くの警戒区域に船舶が入って延期になったため、同社は警戒する船を増やすなどしていた。

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年3月13日11時53分 投稿
    【視点】

    スペースワンの民間ロケット「カイロス」が午前11時1分の打ち上げ直後に爆発。射場付近の山林もかなり燃えていたので心配です。破壊指令が出たのかなど、原因や対応については今後詳細が明らかになると思いますが、あのSpaceXも山ほど失敗を積み重ね

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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2024年3月13日15時5分 投稿
    【解説】

    「カイロス」はイプシロンを作っているIHIも関与しているロケットであり、イプシロンの失敗と合わせて残念な結果となっている。経験のある会社でも最初から成功させるのは難しいのは確かだが、観測ロケットのように大気圏内での打ち上げを繰り返した上で宇

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