「野鳥の島」のアカコッコ館、貴重な自然守って30年 東京・三宅島

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中山由美
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 野鳥の島として知られる伊豆諸島三宅島東京都三宅村)に、バードウォッチャーが集まる季節がやってきた。貴重な野鳥を守ってきた「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」は開館30周年を迎え、今月は国の天然記念物のアカコッコや島の自然を紹介する記念イベントを開催したほか、1年を通じて観察会なども予定されている。

 都心から約180キロ。太古から噴火を繰り返してきた三宅島の南部には、約2千年前の火山活動でできた「大路(たいろ)池」がある。周りには巨樹の森が広がり、アカコッコやモスケミソサザイ、タネコマドリなどの声が響く。3月末頃にイイジマムシクイも飛来すると、周辺の小道は「日本一のさえずりの小径(こみち)」と称されるほど、にぎやかになる。

 同館は池のそばにあり、野鳥の飛来状況や島の自然を知ることができる。日本野鳥の会が、野鳥の生息密度が高い豊かな自然の保護を訴えてきたことを受け、1993年に村営施設として開館。伊豆諸島と鹿児島県のトカラ列島のみで繁殖するツグミの仲間で、村の鳥でもあるアカコッコの名がつけられた。

 著名な海洋生物学者で、三宅…

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