噴火の脅威と美しさあふれる三宅島、巨樹に野鳥、クジラに出会う

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中山由美
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 伊豆諸島は火山の島々だ。中でも三宅島は、2000年の大噴火で全島避難が4年半近くも続いた。太古から繰り返す噴火でできた島ながら、巨樹の森に野鳥がさえずり、海にはクジラやウミガメが泳ぐ。自然の厳しさと美しさが共存する島を2月末、訪れた。

 都心から約180キロ。島へのアクセスは、調布市からの飛行機と港区竹芝からの船の便がある。私は午後10時半、竹芝発の大型船「橘丸」に乗り込んだ。

 冬は海が荒れて欠航も少なくない。御蔵島を経て八丈島まで行くのが通常の航路だが、この日は強風と高波で三宅島で折り返しになる、というアナウンスがあった。「無事着きますように」と祈りつつ、大きな揺れの中で眠りについた。

 午前5時過ぎ、三宅島伊ケ谷…

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