『グレーテルのかまど』渡辺明九段、あの大勝負のチーズケーキ
テレビ番組評「試写室」
『グレーテルのかまど』
★11日 Eテレ 夜10・00
将棋の対局では時として、勝負の内容以上におやつが注目を集める。お菓子にまつわる様々な逸話を紹介するこの番組に、まさにうってつけのテーマだ。
2008年。渡辺明九段は永世竜王の資格をかけ、羽生善治九段と対戦した。3連敗の後に3連勝。最終戦の大勝負で食したのがチーズケーキだった。この話は将棋担当記者である私の記憶にもなかった。「15代ヘンゼル」の瀬戸康史がチーズケーキを作る演出との組み合わせも新鮮に感じられた。
「2時くらいから、おやつを自分の手番で迎えるかどうかを考える」と明かしつつ、用意されたチーズケーキを手早く3口で食べる渡辺九段。何度も取材して人柄を知っているのに、笑ってしまった。(村瀬信也)
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