「あふれる人間愛」教え子ら悼む 五百旗頭真さん、会議後に倒れ急死

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鈴木春香 熊谷姿慧

 西宮市出身で神戸大学名誉教授の政治学者、五百旗頭真さんが亡くなった。歴史や外交、行政、災害などの幅広い知見を持ち、県のアドバイザー的な役割も果たしていた。温かい人柄で知られ、関係者らは突然の死を悼んだ。(鈴木春香、熊谷姿慧)

 五百旗頭さんが理事長を務めていた「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(神戸市)によると、五百旗頭さんは6日、午後に出勤。午後2時から30分ほどオンライン会議に出て理事長室に入った後、ソファに倒れているのが見つかった。すぐに病院へ搬送されたが、搬送時に意識はなかったという。

 「日本はひとつの見識を失ったということではないか。県は貴重なアドバイザーを失った」。7日取材に応じた、井戸敏三・前兵庫県知事は語った。

 五百旗頭さんの教え子で、神大院教授(日米関係)の簑原俊洋さんは、「人間愛にあふれた人だった。学者として尊敬するだけでなく、心の広さでこの方以上の人はいない」。

 印象に残る言葉は「歴史は人…

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