一時避難したイラストレーターがチャリティー、グッズで能登に思いを

有料記事能登半島地震

岡田健
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 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市在住のイラストレーターが作品をグッズ化し、チャリティーを始めた。「石川、能登のことに思いをはせてほしい」と語る。

 七尾市の糟谷(かすや)優里香さん(36)は、神戸市に住む妹の松田紗耶香(さやか)さん(33)と一緒にデザインユニット「ユリカモメ」を組む。制作は糟谷さん、PRなど事務を松田さんが担う。

 震災発生の1月1日夕、2人は兵庫県高砂市の実家に帰省していた。糟谷さんは、見慣れた場所の変わり果てた姿をテレビで見て衝撃を受けたという。仕事の都合で先に七尾に戻った夫に自宅を見てもらうと、建物は無事だったが、家電が棚から落ちて壊れたり、ガラスが割れたりしていた。「いるはずだった七尾にいないというのもあって、無力感が大きかったです」

 糟谷さんは、「イラストを使って何か復興に協力できれば」と松田さんに相談。妹は、イラストのグッズ化とウェブで販売できる態勢を5日間で整えた。原価を除いた売り上げを石川県が実施する募金に寄付するという。

 ユリカモメのサイト(https://yuriiiikamom.base.shop/別ウインドウで開きます)では、タオル、エコバッグ、キーホルダー、Tシャツなどを販売している。能登半島をモチーフにしたものと、天使が祈るイラストの2種類を新たに描いた。特に天使は、「能登の友人に連絡すると『子供がすごい不安がっている』と返事がきました。心配でなかなか眠れず、気持ちを落ち着かせようと描きました」。

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能登半島地震

能登半島地震

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