若冲として2例目の絵巻、新たに見つかる 「まさかこんな作品が」

有料記事

西田健作
[PR]

 江戸時代の絵師で、「奇想の画家」として知られる伊藤若冲(1716~1800)の絵巻が新たに見つかった。購入した福田美術館(京都市右京区)が5日、発表した。

 絵巻は縦30・5センチ、横277・5センチで、約40種類の野菜や果物が淡い色彩で描かれている。署名に年齢があり、若冲が数えで76歳の1791年に描いたものだという。

 これまで存在は知られておらず、オークション会社を経て、欧州の個人から、福田美術館が昨年8月に購入した。署名や印から真筆と判断し、「果蔬(かそ)図巻」と名付けた。同館は2019年に関西の個人宅に伝来していた初期作の「蕪(かぶ)に双鶏図」も購入している。同館の岡田秀之学芸課長は「若冲の絵巻としては2例目で、70代の絹本着色の作品も数が少ない。まさかこんな作品があるとは」と話す。

 京都の青物問屋の家に生まれ…

この記事は有料記事です。残り294文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら