名古屋・伏見のクラシック専門ホール「三井住友海上しらかわホール」が2月29日、30年の歴史に幕を下ろした。この日、名古屋市生まれのピアニスト・阪田知樹さんがショパンなどの「連作集」をテーマにリサイタルを行った。演奏を前に、しらかわホールへの思いなどを聞いた。
――最終日での演奏。心境は。
普段とは違った緊張感や高揚感はあります。2月29日で閉まってしまうホールで1人で演奏させてもらえるのはありがたく、貴重なことです。
――最初にこのホールの舞台に上がった日の記憶は。
僕は意外と最近なんです。エリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞した直後の2021年の夏、日本に戻って最初に演奏したのがここでした。
中部フィルハーモニー交響楽団を最初に、その後も他のプロのオーケストラの方やバイオリンの奏者とご一緒させていただき、きょうのようにリサイタルをさせてもらいました。
きょうまで7回。名古屋出身の僕としては親近感があったので、寂しさ、悲しさはひとしおです。
――様々なホールで演奏経験がある中で、しらかわホールの魅力は。
ホールの中の内装が美しく…
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