「髪を伸ばす必要はない」 明徳義塾・馬淵史郎監督の考える多様性

有料記事高校野球メソッド

構成・室田賢
[PR]

 時代とともに変化を続けている高校野球界。明徳義塾(高知)を30年以上率い、甲子園に春夏通算37回(中止になった2020年春の選抜大会を含む)の出場歴を誇る馬淵史郎監督(68)は「チームにとって良いことは変える」と話す一方で、変わらない指導方針もある。

「今の子は頭でっかち」

 多様性を大事にすることは重要よ。明徳義塾も留学生が多くて、いろんな文化の背景を持っている生徒が多い。だからと言って、明徳義塾の野球部のやり方は、俺がいるうちはそんなに変えないね。

 バントができること。そして、守れること。それがレギュラーの条件よ。

 丸刈りは強制していないよ。ただ、髪は伸ばす必要はないと思っている。

 明徳義塾の場合は全寮制で…

この記事は有料記事です。残り1302文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2024年3月26日10時28分 投稿
    【視点】

    この「丸刈り基本論」は正直、うーん、です。  全寮制で散髪できる環境にないから自分で、という実利の面と、「明徳に入る子は『こういう学校だ』とわかって来ている、と俺は認識している」という丸刈りへの事前了解の面。いずれも、一理はあります。  一

    …続きを読む