スモールベースボール以外も通用する 馬淵史郎監督が見た日本の強さ

有料記事高校野球メソッド

構成・室田賢
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 明徳義塾(高知)を30年以上率い、甲子園に春夏通算37回(中止になった2020年春の選抜大会を含む)の出場歴を誇る馬淵史郎監督(68)は国際大会の経験が豊富だ。

 23年夏のU18(18歳以下)W杯(ワールドカップ)で、「スモールベースボール」を掲げて高校日本代表を初優勝に導いた。選手選考でなぜ、パワーヒッターを選ばなかったのかの理由も明かした。

日本と海外の差は?

 国際大会は何度か経験している。

 社会人野球・阿部企業の監督をしていた1985年、チームのコーチとして、オランダ・ロッテルダムで開催された世界港湾大会に出場したのが最初かな。

 2002年は第84回全国選手権大会で明徳義塾が初優勝した後、高校日本選抜チームの監督になって、米国であった日米親善試合にも行った。相手は試合前のフリーバッティングからバックスクリーンにバンバン放り込んでいて、勝てると思わんかった。結果は4戦全勝だったけどね。

 日本チームは試合でよく打った。思い出すのは途中でバットが変わったこと。最初は木製でやり、次に金属、その後に現地のイーストン社製のバットでやってくれと言われた。

 日本選手の打球が飛んでいくから、米国代表は「日本は金のバットを使っとるからあかん」って言うわけ。色が金色なだけやで? だから、互いにイーストン社製を使うようお願いされたの。

 ただ、勝負ごとは全部勝たないとあかん。

 本気でいったよ。最後にあっ…

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