芸舞妓が舞う「都をどり」150回の節目 京都の再興願って明治から

西田健作
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 京都五花街で最大の祇園甲部京都市東山区)による「都をどり」が、1日に開幕する。春を彩る舞踊公演は今年、150回の節目となる。3月31日に最終リハーサルの大ざらえがあり、芸舞妓(げいまいこ)が京舞井上流の優美な所作を確認した。

 1872(明治5)年に、遷都で活気を失った京都の再興を願って始まった。祇園のシンボルとなっている築約110年の祇園甲部歌舞練場は、昨年に耐震改修工事が終わった。

 「ヨーイヤサー」の掛け声で幕を開ける舞台は全8景で構成され、今年は「都をどり百五十回源氏物語舞扇(まいおうぎ)」と題して、源氏物語をとり上げた。大ざらえのフィナーレで、勢ぞろいした芸舞妓が満開の桜と歌舞練場を表現した舞台背景の前で一斉に舞うと、招待客から大きな拍手が送られた。

 公演は4月30日まで(1日3公演)。問い合わせは祇園甲部歌舞会(075・541・3391)へ。西田健作

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