敬遠されがち「コンプラ研修」 クイズ、アニメの工夫で「自分事に」

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 企業で不正や不祥事が発覚するたびに叫ばれるコンプライアンス(法令や社会規範の順守)の徹底。日頃の研修が大事とわかっていても、従業員には敬遠されがちです。いかに「自分事」と考えてもらうか、クイズや動画を活用する動きも出ており、企業の法務担当者は工夫を重ねています。松浦新

記事後半では、福岡ソフトバンクホークスが社内向けに作ったアニメ動画の一部を紹介しています。

 独製薬大手バイエルの日本法人、バイエルホールディング(HD)は、コンプライアンスを学べるアプリを作った。同社と傘下の子会社の従業員約2600人の9割が、会社貸与のスマホにアプリを入れて活用する。

 アプリの愛称は「コンプラさん」。長い階段で知られる香川県の金毘羅宮の愛称「こんぴらさん」にかけた。

 三択のクイズに1問正解すると階段を3段上れる。「白帯」からスタートして階段を上ると「黄帯」「青帯」などに昇段。1年かけて「黒帯」を目指す。1日に回答できるのは3問までで、上位を狙うには地道な努力が必要だ。昨年の黒帯は約160人だった。

 クイズの質問は約500問。社会人として一般的なルールと、製薬会社のMR(医薬情報担当者)として医師とのつきあい方に関する内容もある。周囲の人と重ならないよう質問はランダムに出題されるが、テーマを絞った質問が1週間続くこともある。

 2017年の開始時は、法務…

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