今夏も昨年並み猛暑か、気象庁「早めの対策を」 関東で今年初の夏日

大山稜
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 気象庁は20日、今夏(6~8月)の長期予報について、全国的に平均気温が平年より高くなる見込みと発表した。高温をもたらす条件が重なった場合、観測史上最も暑くなった昨夏並みか、それ以上になる可能性もあるという。

 同庁によると、赤道付近の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の影響がインド洋まで及び、日本の南の高気圧の気流に乗って日本列島に暖気が流れ込む見込みだ。

 昨夏は台風が少ないなど気温が上がる要因が続いた。同庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は「4~5月から暑さが増していく可能性もあり、家の冷房を試運転しておくなど早めの熱中症対策をしてほしい」と呼びかけた。

関東で最初の夏日

 また20日は、南から暖気が流れ込んだ影響で太平洋側の各地で気温が上がった。群馬県伊勢崎市で25・4度となり、関東地方で今年初となる夏日(最高気温が25度以上)を観測した。午後4時時点の最高気温は東京都心23・7度、名古屋市21・6度、和歌山県田辺市24・7度など。

 21日以降は、日本の南に前線が停滞する影響で全国的に天気は下り坂で、関東や北陸では最高気温が10度以下の寒さとなる見込みだ。(大山稜)

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