1年生に球拾い、絶対させない 八戸学院光星の監督が貫くスタイル

有料記事高校野球メソッド

構成・安藤仙一朗
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 八戸学院光星(青森)の仲井宗基監督(53)は、他県から入学を希望してくる生徒に必ず聞くことがある。

 「絶対ホームシックになるけど覚悟はある?」と。

 それでも入部を決めてきてくれた選手たちには、信念を持って接している。

忘れられない31年前の記憶

 31年以上前のことですが、忘れもしません。

 私が仙台市にある東北福祉大の4年生だった時、まだ弱小校だった光星の練習を手伝いにきたことがあるんです。

 初夏だというのに、太平洋を北から吹いてくる「やませ」で、グラウンドに霧が出ているんですよ。

 それからコーチ就任が決まって翌年の2月、八戸市を再び訪ねました。とても耐えられない寒さだと感じましたね。

 それに「雪は降らない」と聞いていたのに、30センチくらい積もっているんです。「雪は降らない」という説明には、「青森県の中では」という大事な部分が抜けていたんですね。

 22歳だった私ですらそんな気持ちになったのですから、15歳で親元を離れて寒さが厳しい青森・八戸に飛び込んでくる生徒はすごい覚悟だと思います。

 さらに言うなら、大事なお子…

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