1校1000万円助成「DXハイスクール」 大学院生も「助っ人」に

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編集委員・宮坂麻子
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 デジタル教育を強化し、文理横断で探究を深める高校に1校1千万円まで助成する文部科学省の「高校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」が新年度から始まる。政府がデジタル人材育成の旗を振る一方、教えられる人材が不足し、発展的なプログラミングなどを学ぶ選択科目「情報Ⅱ」の授業開設は公立高の2割に満たない。同事業では情報処理学会との連携による大学院生の派遣などを通じて「情報Ⅱ」の開設を促すとともに、高度な情報教育のための施設整備を進める。

デジタル人材育成めざし 1千校に計100億円

 1月末から申請が始まった「DXハイスクール」は、デジタルやグリーンなど成長分野の人材育成を推進する国の政策を背景に事業化された。1千校程度に100億円の予算を投じる予定だ。

 大学では文系理系を問わずデジタル・理数分野の学部学科への転換が進む一方、高校はまだ、必修科目の情報Ⅰが来年の大学入学共通テストから導入されるのを前に、情報科の免許を持った教員の配置がようやく整った段階。高2、高3での文理分けも一般的だ。

 そこで文科省は、高校でもデ…

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