多様化する米国バスケ留学 「能力以下の場所」に収まらないために

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野村周平
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 日本で生まれ育ったバスケットボール選手のアメリカ留学が増えている。多くは、全米大学体育協会(NCAA)1部の強豪校を目指す。世界最高峰「NBA」への近道で、日本代表で活躍する富永啓生(ネブラスカ大)らの活躍で挑戦が身近になった。留学までの道のりも多様化している。

 昨年末の全国高校選手権で優勝した福岡第一3年のエース崎浜秀斗は、米国留学を見据えて中学時代から独学で語学習得に努めてきた。井手口孝監督が「入学した時には『英語の方が答えやすいです』と言っていた」と笑うほど。

 崎浜は、漫画家の井上雄彦さんが創設した「スラムダンク奨学金」の第17期生として3月末に渡米する。プレップスクールと呼ばれる、大学に行く準備をする学校で同世代の選手と競争しながら、英語漬けの環境に慣れていく。そこでの活躍が認められれば、大学からスカウトを受けられる。

 同奨学金第1期生で福岡第一…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2024年2月17日15時47分 投稿
    【視点】

    いつのまにか、こんな時代に。競泳でも最近、奨学金でスタンフォード大とUCバークレーの名門大学に入る選手が二人がいます。記事にもあるように、大学に入ってNCAAの試合に出るには勉強が必要になります。Grade Point Average (G

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2024年2月17日9時8分 投稿
    【視点】

    野球の佐々木麟太郎選手然り。競技を問わず、若きアスリートの海外志向はこれからも加速していくでしょう。情報がシームレスに行き交い、その情報に誰もが簡単にアクセスできる時代。子どもたちの想像力や意欲、大人の固定観念を遥かに超えて広がっているのだ

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