小さな頃から野球に親しんで 山口県高野連がフェスタで用具配布へ

松下秀雄
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 山口県高校野球連盟は、小さなころから野球に親しめる環境づくりの取り組みを始める。高校野球の選手数の減少が進むなか、野球に触れたことのない子どもたちに「種」をまき、大きく育てようという計画だ。14日に防府市で開いた理事会でこの方針を決めた。

 県高野連によると、硬式高校野球の県内出身の部員は2008年に2340人だったが、23年には1602人に減少。出生数の推移やスポーツ少年団の選手数などから試算すると、38年には945人程度に減るおそれがある。要因としては少子化に加え、テレビのプロ野球中継の減少などが考えられるという。

 この傾向に歯止めをかけるため、日本野球機構とともに、未就学児にボール遊びや簡易化したゲームで楽しさを知ってもらう「キッズベースボールフェスタ」を12月15日に宇部市のユーピーアールスタジアムで開催する。その際、家庭に眠っている子ども用の野球用具を集めて無料で配布し、その後も野球を続けられるようにする。さらに、こうしたイベントを各地区や各市町で開くことをめざす。

 また、春、夏、秋の大会や新人大会などで「高校野球普及割」(仮称)を設ける。未就学児1人を連れていくと、大人1人の入場料が無料になる仕組みだ。松下秀雄

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