清め水浴びて男衆が疾走 岩手・一関の奇祭「大東大原水かけ祭り」
小幡淳一
「天下の奇祭」と呼ばれる「岩手県一関市・大東大原水かけ祭り」が11日、同市大東町で開かれた。360年以上の歴史がある祭りだが、コロナ禍の影響で2021年以降は神事のみで続けられ、通常開催は4年ぶりとなった。
同保存会主催。江戸城の天守閣も焼け落ちた1657(明暦3)年の大火災をきっかけに火防を祈願して始まったとされる。現在では無病息災や大願成就などの願いも込められている。
全国から200人以上が参加。厳しい冷え込みの中、さらし姿の男衆は沿道からひっきりなしに冷たい清め水をかけられ、全身ずぶぬれになりながら約500メートルの大原商店街を勇ましく駆け抜けた。
保存会会長の金野幸冨さん(77)は「多くのみなさんが待ち望んでいた通常開催。実現できてうれしい。少子高齢化や人口減少が進むが、これからも伝統を守っていきたい」と話していた。(小幡淳一)
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