石川県は7日、能登半島地震発生後の県内の温泉地や金沢市の宿泊施設の予約状況について、1月末までに63%にあたる約29万9千泊分のキャンセルが出たことを県議会商工観光公安委員会で明らかにした。
金沢市内の約30ホテルは5割以上の約13万4千泊分のキャンセルが出た。ただ、その後、復旧工事に関わる事業者らの宿泊が増え、キャンセル分を上回る約19万2千泊分の新規予約のほか、2次避難者の約6万1千泊分が入り、ビジネスホテルは満室が続いているという。
深刻なのは和倉温泉で、約8万泊分のすべてがキャンセルされた。水が出ない宿泊施設も多く、新規の予約数は8千泊分あまりにとどまっている。
加賀温泉郷(山中、山代、片山津、粟津)では、5割超の約7万9千泊分がキャンセルされた。その後、被害が比較的少なかったことなどから、新たに約4万1500泊分の予約と2次避難者の9万6千泊分が入った。現在の稼働率は7~8割という。
被害が大きかった輪島温泉の宿泊状況については調査ができていないという。(田中祐也)
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