安倍晋三元首相と岸信夫元防衛相の母、安倍洋子氏が4日、95歳で亡くなった。「昭和の妖怪」の長女にして「政界のプリンス」の妻、そして「最長政権」を築いた宰相をうんだ「ゴッドマザー」。政治の中枢を担った3代の浮沈に寄り添い、支えた故人を悼む声が聞かれた。
自民党山口県連の新谷和彦会長は洋子氏の逝去を受けて「長きにわたり安倍家をお支え続け、日本の政治の発展に尽くして頂きましたことに、深く感謝を申し上げます」とのコメントを5日、発表した。
洋子氏を知る関係者は、「選挙の厳しさを骨身にしみて知っている人だった」と言う。
岸信介元首相の長女として東京で生まれた洋子氏だが、岸氏の出身の山口県田布施町で戦中・戦後の一時期を過ごした。公職追放が解けた岸氏が衆院選に立候補すると「家族ぐるみの選挙運動」に加わった。
岸氏は、弟の佐藤栄作元首相…
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