すずめと巡る「新海カラー」 松本で「すずめの戸締まり」展

佐藤仁彦
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 大ヒットした新海誠監督(長野県小海町出身)のアニメ映画の世界を追体験できる「すずめの戸締まり」展(長野朝日放送など主催)が、松本市の松本パルコで開かれている。

 作品は、災いの元となる「扉」を閉じるため、日本各地の廃虚を巡る女子高校生、鈴芽(すずめ)の成長を描く冒険物語。東日本大震災の記憶をテーマとした映画で、2022年11月に公開された。

 会場には、主人公が旅した足取りに沿って、作画や絵コンテ、美術背景、立体的な造形など約300点が並ぶ。キャラクターの色や光の入れ方など、画面上の見え方を新海監督が1カットずつチェックする「撮出し」などの工程も、映像やパネルで解説する。独特の色味が生み出される作業の裏側を知ることができる。

 24日に夫と訪れた塩尻市の黒沢とし子さんは「監督がすべてのシーンを細かく確認し、いろいろな指示を出したから、こんなにきれいな『新海カラー』が実現したんだとわかり、感激しました」と話した。

 同展は2月12日まで。開場時間は午前10時~午後6時。当日券は一般・大学生1300円、中高生900円、小学生700円、未就学児は無料。佐藤仁彦

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