【アーカイブ】国際司法裁判所、内部はどうなってる? 宮殿を間借り

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この記事は、2013年3月17日発行のGLOBE(グローブ)107号に掲載されたものです。

以下、当時の記事です

 オランダの政府機関や国会、王宮が位置するハーグの中心街を抜けると、ひときわ目立つ赤れんがの時計塔が目に入る。まるで中世の大聖堂か宮殿の威容を誇る。国際司法裁判所(ICJ)が入居する「平和宮」だ。

 建設のきっかけは、欧州列強の間で緊張が高まるなか、ロシア皇帝ニコライ2世の提唱で1899年にハーグで開かれた平和会議。国家間のもめごとを裁判で解決する機関の設置が決まった。それを意気に感じた米国の「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーが建設費として私財150万米ドルを寄付した。フランスの建築家ルイ・コルドニエの設計で1913年に完成し、今年で満100歳になる。

 だから、平和宮は今もカーネギー財団が所有する。ICJは年間126万ユーロあまりの賃料で間借りする身だ。国連の機関としては異例で、関係者は「警備面で問題があるのだけど」と漏らす。

 では、内部を探検してみよう。

 正面玄関に足を踏み入れると…

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