天声人語で触れた「コンコルドの誤り」 歴史や外国の事例が助けに

有料記事新聞記者の文章術

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文化部・有田哲文

 テーマを選ぶということは、そのテーマをどう料理できるかを考えることでもあります。「天声人語」を担当していたときに心がけていたのは、この問題の本質は何かと自問自答することでした。政治や経済など硬い話題の場合はとくに。

 2021年の春ごろ、政府が東京五輪を強行しようとしていました。どんなにコロナが拡大しても、目をつぶるかのような姿勢をコラムで扱えないかと考えました。大会準備にお金と時間をかけてきたのは事実ですし、選手が必死に努力してきたのも分かります。それらを踏まえた上で、現状は「コンコルドの誤り」に近いのではないかと思い至りました。

文末に取り上げた文章への関連リンクがあります。

 超音速機コンコルドは、採算…

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