「洗練された街並み」「都心近い」 巨大マンション街に移る住民の声

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滝沢貴大 山本亮介 土舘聡一
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 東京五輪パラリンピック選手村を改修したマンション群「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」(東京都中央区)の生活がスタートした。19日に入居が始まった街は、来年には1万2千人が住む地域になる。人気の湾岸エリアに誕生した「五輪レガシーの街」への思いを、入居する人たちに聞いた。

 「これから始まる街に住む、貴重な体験ができる。広い道で電柱もない。洗練された街並みを気に入っています」。そう話すのは、今年子どもが生まれるという30代の夫婦。「旧選手村」という話題性にも魅力を感じている。

 共働きで、2人ともIT系の仕事。立地と部屋の広さを考えると価格の割安感があるという。

 都内マンションの高騰が進む中、不動産情報サイト運営のライフルによると、中央区の新築価格(昨年1~5月)は平均約1億3227万円(平均専有面積約74平方メートル)。一方、晴海フラッグは約50平方メートルで4千万円台の物件があり、建設中のタワーマンション(第1期販売分)は、約70~85平方メートルの3LDKで6千万~1億4千万円台という水準だ。選手村からの改修が必要で、元都有地の用地が比較的安価に払い下げられたことなどが理由とみられ、「割安」とみる購買層は少なくない。

 夫婦は、「できたばかりの新しい街」にも魅力を感じている。「コミュニティーがゼロから始まるので、友人ができやすい。子育て世帯が多そうというのも良いところ」

 今月入居する中央区の男性経営者(35)は、販売物件に応募を重ねて5回目にして「当選」した。一番の魅力は、やはり「コストパフォーマンス」という。

 同区内の別のマンションに住…

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