「日本語、下手じゃないかな」「友達はできるかな」
インドネシア出身のアナタシア・メグミさん(20)は、愛知県立一色高校夜間定時制に入学した時、不安だった。
けれど学校の先生のサポートを受けるなかで、やりたいと思えることを見つけた。
日本語学習支援教室の後押しがあり、夢に近づくための挑戦も始めた。
そんな日々を、定時制・通信制高校で学ぶ生徒が感じたことや学んだことを発表する全国大会で語り、入賞した。
「ノートに単語や文章がびっしり」
アナタシアさんは幼い頃、インドネシアで祖母と暮らしていた。両親はすでに日本で働いていた。
4歳からインドネシアと日本を行き来する生活。2017年に来日してからしばらくは学校に通っていなかったが、社会福祉法人が開講する日本語学習支援教室「多文化ルームKIBOU」(西尾市)の熱心な後押しもあり、公立中学3年に編入した。
そして21年、再びKIBOUの受験サポートを受け、一色高校の夜間定時制に入学した。
KIBOUの責任者、川上貴美恵さんは「家庭訪問すると英語の本を読んでいたり、ノートに単語や文章をびっしり書いていたり、学校に通っていなかった時から自分で学ぶ力のある子だった」と振り返る。
ただ、一人で学ぶには限界があるのと、アナタシアさんの性格を考えると学校で学んだほうが成長できると考えたという。
緊張で速くなる鼓動、思い切ってクラスメートに話しかけた
一方、アナタシアさんは高校に入学した当初、不安だった。
夜間定時制には外国にルーツがある生徒がたくさんいたが、インドネシア出身は一人だけ。
初めてクラスメートに話しか…
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