人生変えたスポーツ 共生社会願う車いすラグビー選手が伝えたいこと

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青山祥子
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 昨年8月、静岡県や地元企業など官民連携でつくる「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」が発足した。「いつでもどこでも誰でも」がスポーツを楽しみ、スポーツを通していきいきと暮らせる多様性のある共生社会の実現を目指す。車いすラグビー選手の若山英史さん(39)=静岡銀行=は、現役のパラアスリートとして利用しやすい施設整備の検討に関わる。

 「公式戦でなければ、健常者がパラスポーツをプレーしちゃいけないというルールはない。一緒に楽しむことで競技のレベルが高まり、互いの理解も深まると思うんです」

 日本代表として、2012年のロンドンから3大会連続でパラリンピック出場。障害の重い「ローポインター」の選手では抜群のスピードで相手選手の動きをブロックし、リオ、東京の銅メダル獲得に貢献した。日本代表は昨年7月、今夏のパリ大会への出場権を獲得。県内の自宅から約120キロ離れた練習拠点「日本財団パラアリーナ」(東京都品川区)まで自ら運転する車で通い、仲間とコートを駆け回る日々だ。「車いすラグビーを静岡でプレーする機会はなかなかないんです」

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