言語の次は画像モデル CESで聞いた米専門家が描くAIの未来

有料記事ChatGPT

ラスベガス=小林哲
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 ChatGPTチャットGPT)のような革新的な生成AI(人工知能)の登場で、スマートフォンやパソコンなどIT分野だけでなく、家電や医療、食、交通、スポーツなど様々な分野でAIを活用した製品やサービスの導入が始まっている。米ラスベガスで開催された先端技術の見本市「CES2024」では、AIを搭載した新製品の発表が相次いだ。一方、AIが身近になるにつれて安全性や信頼性、人間の働き方や社会への影響といった点も注目されるようになっている。会場で行われた専門家による議論を報告する。

 グーグルのAI研究プロジェクト「グーグルブレーン」の創設リーダーで投資ファンド役員のアンドリュー・ング博士は、AI関連の市場は少なくとも数千億ドルに達し、「AIブーム」のような一過性の現象ではなく、流れは変わらないと断言する。

 「AIは電気のようなもので、何に役立つと聞かれても答えを一つに絞るのは難しい。世界中で今後も利用は確実に増えていくはずだ」

 注目される技術について、スタンフォード大のフェイフェイ・リー教授は「画像空間において非常にエキサイティングな技術的進歩が目前に迫っている」と明かした。リー教授は、画像認識技術の第一人者でAI開発の「ゴッドマザー」とも呼ばれる研究者だ。

次は大規模ビジュアルモデル

 チャットGPTは、大量の文…

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