郵便局が干し芋を生産、新たな特産品に スイーツに注目し敷地に工場

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中野渉
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 里山の風景が広がる米どころの睦沢町に新たな特産品が加わった。

 オリジナルブランドの干し芋「むつぼしいも」。

 ねっとりとした食感と、ほんのりとした甘さが人気を呼んでいる。商品名は、「睦沢」と町から見えるきれいな星、そして「三つ星を超えた六つ星のおいしさを」の思いが込められた。

 製造しているのは老舗の食品メーカー……、ではなく睦沢郵便局。同局は全国に約2万4千ある郵便局のなかで、唯一、敷地内で食品の加工から販売をしている。

 「近隣では一宮町のメロン、白子町のタマネギなど目立った農産物があるが、睦沢にはコメ以外はない。睦沢の特産品を作りたかった」

 同町出身で、実家がコメ農家の長谷川博一局長(52)が振り返る。

 同局は2020年5月、道の…

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    座安あきの
    (ジャーナリスト・コンサルタント)
    2024年1月29日9時21分 投稿
    【視点】

    地域の特産品を使った土産商品の開発は、生産→加工→販売の過程に携わる人の雇用創出と地域活性化、そして「地元志向」を醸成する。それらの効果がもたらす地域への教育的、経済的な影響は小さくない。特に、記事にあるような生産・加工工場が地域に存在する

    …続きを読む