壮大な南極で体感した地球 荘厳さ漂う文は「時空の広がり」とともに

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南極・北極専門記者 中山由美

 前回は「感じたままを自分の言葉で表現、個性ある文章」をお伝えしました。それだけでは自己満足にならない? こぢんまりしてしまいそうな不安もよぎります。「どことなく荘厳さ漂う文章が書けたらいいな」という欲も出てきます。ただ仰々しい言葉を並べても、上滑りは必至。虚勢は見透かされてしまいます。そこで提案は「時空の広がり」。過去を振り返る時間軸、小さな自分と大自然・地球がつながる空間軸に触れてみてはいかがでしょう。

 南極は壮大な世界、地球を体感できる所です。日本から1万4千キロの南極・昭和基地へ、今は観測船に乗れば安全に着けます。でも約110年前は人跡未踏の南極点初到達を、白瀬矗(のぶ)中尉の探検隊がアムンゼン隊やスコット隊と競った大陸。先人の命がけの一歩があったからこそ、今の観測隊につながっています。

文末に取り上げた文章へのリンクがあります

 私は45次隊で大陸内陸のド…

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